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三笠市の取り組みを紹介します。

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  • 手づくりの環境基本計画が生んだもの 〜市民の意識の高まりと低コスト〜

  • 三笠市は、空知地方の南部に位置し、桂沢湖、幾春別川などの豊かな自然環境を有する人口12,000人ほどの街である。北海道の石炭と鉄道の発祥の地であり、また化石の産出地としても重要である。平成13年、この街で環境基本計画の策定に中心的な役割を果たしたのは、当時のクリーン環境課環境衛生係の杉渕、内田、大原の三氏であった。平成18年9月6日のヒアリングでは、策定のための工夫、途中の苦労話、やりがいや達成感についてお聞きすることができた。

  • 「どこの市町村もみんな似ている。」
    三笠市では計画策定に際し、他の市町村の計画を調査した。コンサルタント会社の関与具合など、様々な要因はあるが策定済みの計画の多くは構成や内容が類似していたという。以前、技術職に就き化学に関する技術や知識のある担当者もいたため、「経費の削減もできるし、できる範囲は自分たちでつくろう。三笠市にあった環境基本計画を作ろう!」という方針を打ち出した。まずは、各課の課長が集まり、環境に関する問題点を出し合うところから始めた。次に、市民会議を立ち上げ、市民と問題点や解決策を議論した。
    市民からのアイデアは多様で、環境問題に関心の高い人が思ったより多いこともわかったそうだ。

  • 「環境とは何か?」から始まった市民会議
    市の呼びかけで集まった市民24名から構成された市民会議では、まず「環境とは何か。」について全員が考えた。Circumstancesの言葉の通り、輪や周囲を取り巻くものすべてではないかということになった。自分たちの周囲を見つめ、環境を生活環境、自然環境、景観・歴史の3つにわけた。それぞれについてグループを作成し、その中で毎月、問題点や意見を順番にまとめ発表し合った。また、市民全体の意見を把握するために子どもから大人まで住民2000人にアンケートを実施した。市外から通学している人等からは、外からの目で三笠市をみた意見がでるため項目や集計を別にした。併せて、大気、水質などの環境情報の測定も職員を中心に行われた。三笠市の現状が把握された後、三笠市の環境をどのようにしたいかが議論された。その中で、目標達成のための市、事業所、市民それぞれの役割が具体的に打ち出された。市の職員がパソコンで原稿を作り2年間で完成させた。

  • 「やってよかったと思いますよ」  
    環境基本計画では、2ヶ月を要したという構成に一番苦労したそうだ。
    「最初は大変だったが、先が見えてくると面白くなった。何より良かったことは、市民も市も、街のことをよく理解できたこと。策定前の市民会議は解散されたが、メンバーの多くはこのような機会があればまた参加したいと言っている。環境測定等新しく行わなければならなかったことへの費用はかかったが、殆ど市で行ったため、策定自体の費用は非常に安く抑えられた。
    「環境測定などを通常業務で行っている市町村もあると思うので、そのようなところはもっと安く作れると思う。他の市町村もぜひ取り組んで欲しい。」と自信を持って当時の担当者は語る。

  • 推進体制:「市民の身近なところから。」 
    環境基本計画で取り上げた課題は様々であるが、市民にとって一番身近な問題はゴミ問題。三笠市では、生ゴミの堆肥化、容器包装のリサイクル、ゴミ、下水処理場の施設見学会など、市民の生活に関連した対策が現在実行されている。問題はある。予算、職員数など、北海道内の市町村であれば、その殆どが直面している点だ。しかし、優先順位を明確にし、市政として重要な点と市民に身近な点から始めることで、事業が進んでいるように伺えた。 

  • 物事が画一的に推し進められていくことの多い中、三笠市の事例は、地域内の問題は地域にあったやり方で地域の人が中心となって解決することの重要性を教えてくれた。大都市よりも小さい市町村の方が地域ぐるみで取り組み易い。
    肝心な点は、「自分たちで始めることができる」と認識することと感じた。

市町村概要
市町村名 三笠市
市町村の位置 北海道の中央部、空知地方の南部に位置する。西北には美唄市、北東には芦別市、東南には夕張市、南西には、岩見沢市、美唄市に接し、札幌市からは約50kmの位置にある。
市域は東西29.7km、南北24.0kmにおよび、面積302.64km2で石狩平野の東端を占め、北、南、東の三方を山々に囲まれている。
市町村の人口 11,994人(平成18年4月1日)
特記事項
(合併状況等)
策定プロセス
タイトル ネイチャー アンド ライフ21(三笠市環境基本計画)
策定年月日 平成15年3月
対象期間 平成14年度から平成23年度まで
次回改定予定 平成23年
策定(改定)に要した経費
  • 総額:12,048千円
  • 他の機関からの資金的支援の有無:有
  • 資金的支援の名称:地域環境総合計画策定事業費補助金(環境省)5,000千円
策定(改定)の主要な動機 三笠市は面積の86%を占める森林など、豊かな自然環境に恵まれたまち。この環境を良好な状態で保ち、子どもや孫たちへ将来にわたって引き継いでいくことは私達の重要な責務である。このようなことから、平成13年7月には、「三笠市環境基本条例」を制定、この条例の理念や基本方針に基づき、環境保全に係る取り組みを総合的かつ計画的に推進するための指針として三笠市環境基本計画を策定することとなった。
根拠条例について
  • 条例の有無:有 
  • 名称:三笠市環境基本条例
  • 制定時期:平成13年6月
策定の庁内体制 三笠市環境基本条例策定委員会
策定に関わる外部委託について
  • 外部委託の有無:有
  • 内容:環境基本計画策定業務:環境測定
公表形態
  • 計画全体の印刷物の有無:有
  • 概要版の有無:有
  • その他印刷物:無
  • 配布の有無:有
  • Web公開の有無:無
  • URL:今後検討、現在整備中 http://www.city.mikasa.hokkaido.jp
策定への住民参加の仕組み 環境基本計画の策定にあたって広く市民の意見を取り入れるため、市民24人が参加し、生活部会、自然部会、景観・歴史部会の三部会に分かれて、環境に関する課題を解決するための方策と取り組みを議論する、三笠市環境市民会議を設置。
策定の際に苦労した点 環境基本計画については三笠市の独自性を考慮し、職員の手作りを基本にして策定したが、まったく初めての経験であり、どのような構成にすべきなのかわからず、試行錯誤しながら取り組んだ点。
内容と推進体制
特徴 三笠市における環境の現状と課題を取り上げ、目指す環境の姿を「環境像」として設定し、環境保全施策を自然、生活、景観・歴史、地球環境に区分して「環境像」の実現に向けた多様な環境保全施策を示した。また、各主体が取り組むべき環境への配慮行動を分野毎に整理した点。
成果 水質に関して:下水道の普及率アップ
リサイクル:分別の徹底など
課題 計画の効果的な実施を図るためには、環境行政担当部局だけではなく、関係部局との推進体制や事業者、市民、各種団体などと密接な連携を図り、取り組んでいくことが重要となる。
計画の推進体制(進行管理及び評価・改善の仕組み) 進行管理は、環境行政担当部局を主体として、施策の実施、定量的目標の設定など、進捗状況の点検、確認を行う。
本計画における施策の進捗状況などは、広報やホームページを通じて公開する。
取材先(ご担当) 三笠市環境福祉部 市民生活課 環境衛生係 内田 克広氏
取材日時 平成18年9月6日(水) 13:30〜


添付ファイル: filewww.epohok.jp_hpmikasa.jpg [詳細]